アニマルセラピーでNPO全国組織へ 老人ホームで大活躍 ゆっこらでも実践中
人がイヌやネコなどの動物との触れ合うことによって,精神的影響を治療に役立てるアニマルセラピー(動物介在療法)。高齢化が進む中,老人ホームでの活用が広まっている。NPO法人(特定非営利活動法人)が,その活動を本格化させ、近く全国組織に衣替えする計画もある。アニマルセラピーを実践する現場を訪ねた。「本当にかわいいわねぇ」「ちょっと抱っこしてみたいわ」
有料老人ホームで,毎月1回アニマルセラピーの集いが開かれる。スタンダードプードルやポメラニアン,マルチーズなどのイヌが愛くるしい表情を振りまく。入居する十数人のお年寄り(70,80代)が代わる代わる抱っこしたり,顔をのぞき込んだり…。その顔は皆,いきいきとしていた。
入居女性はペットを以前,飼っていたが,ホームではペットの飼育が禁止されている。このため,「毎月,イヌに出会うと懐かしさがこみ上げてくる。まるで孫のよう」と満面の笑み。右手がリウマチのために不自由な女性(83)も「痛みを忘れて,いつの間にかイヌを抱いて、なでていた。病気のことを忘れられていいですね」とうれしそうだった。この集いは,平成19年に発足したNPO法人「アニマルセラピー協会」が有料で開催。高齢者施設や公立小学校などにスタッフが動物を連れて出向き,セラピーを実践している。
ゆっこら ともだち村でも「ひよこ」や「ニワトリ」でアニマルセラピー実践
「I」でした 写真は「K」
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